毒舌先輩とあたしの秘密。
ストン・・・。
「・・・眠すぎる・・・。」
「しばらく寝とけば?俺見とくし」
「・・・本能が大樹に任せちゃ駄目って言ってる」
「あのなー・・・」
だって大樹も一緒に寝ちゃいそうだもん・・・。
「いーから寝とけ。俺は絶対寝ないし。ってか起きたら夜っていうのもなんか困るしな」
・・・ん・・・それもそうか。
「・・・じゃ、遠慮なく」
ぽすっ。
・・・あ。
昔から変わってないな。大樹のにおい・・・。
お日様みたいで、柔らかくて・・・。
「ありがとね・・・大樹」
「いいってことよ。・・・ゆっくり寝な」
照れくさそうな大樹の声を聞いた瞬間、あたしは自然とまぶたが重くなり・・・。
「すぅ・・・」
「・・・眠ったな。」
暗闇に意識を投げ出した。