毒舌先輩とあたしの秘密。

*  *  *  *  *



ふう~・・・なんか長い一日だったな。



「じゃな、また明日」
「あ、うん。また明日」


月曜日からこんなに体力使って大丈夫かな・・・。


「と、いうか生放送どうしようかなこれから・・・」


すっかり忘れていた。

生放送のこと。


・・・あたしは学校の皆に素顔がばれちゃったんでどうしよっかと悩んでいた。


「いっそのこと名前を変えて女声にしちゃおっかなw」
「それは駄目ですよ」
「あーですよねあはは・・・っ!?」


いーややや待て待て待て待て待て待て待て待て。

誰と会話してるんだあたし。


しかも妙に噛み合ってるし!!


ユーレイ!?大樹じゃないし!!!


「怖いって!!誰!?姿現してよ!!」

「・・・ここです。開けてください」


コンコンと叩かれるのはベランダの窓。


「・・・誰・・・」


驚いた。


ふわふわのロングヘアーに茶色の瞳。

姿さえもが『お姫様』。




「・・・白石、由香、さん?」
「はい、その通りです」


彼女はくすくすと笑った。


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