毒舌先輩とあたしの秘密。

よいしょ、と窓から何事もなくふっつーに入ってくる彼女。


・・・・ってちょっと待てぇぇええええええい!!!



「え、ちょ、うそおおおおお!!」
「あははっ、ホンモノです♪」


こんなあっさり登場!?まじで!?


「え、な・・・」
「お兄様から聞きました。あなたがMEGURUなんですよね」
「っ・・・」


し、白石先輩・・・。

い、妹なんだよねこの子!仕方ないよねあはは!


「お兄様の代わりに謝りに来ました。この度は私の兄が・・・」
「い、いやいやそんなかしこまらなくても!」


礼儀正しいなぁ・・・この子。


ちょっと大樹に見習わせたいよ、その礼儀正しさ。


「そのかわりっ!お兄様の秘密、教えちゃいますっ」
「え!!!」


ま、まさかの情報ゲット!?


こんなあっさりすべていっちゃうのかーーー!!?





「お兄様は・・・」






体が、固まって動けなくなってゆく。






「ええええええええええええぇぇええええ!?」



その数秒後、あたしは驚きの声をあげてしまった。



< 19 / 20 >

この作品をシェア

pagetop