毒舌先輩とあたしの秘密。

訪れちゃった変貌



からんからーん・・・。


「お帰りなさいませ、お嬢様。今回は初めてでしょうか」
「ふぁ!?は、はい?」


・・・何この店。ホスト?執事?


『この店にいってみてください。秘密はすぐわかると思いますよ』


と、地図を渡されて・・・んで、この街中のカフェにたどり着いた。

なんか雰囲気がアンティークっていうか・・。



「ここにお座りください」
「は、はい・・・ありがとうございます」


せっかくだし何か頼もうかな。

メニューをぱっと開くとランチからデザートまでかなりのメニュー数だった。

「あ、これおいしそうだなぁ」


とかなんとか言いながら・・・。


えーと、んー・・・。飲み物は紅茶で・・・。



「うあああ!ケーキ何にしよう!」


あたしは思わず叫んでいた。


あ。いけない。この店静かだった。


あはは・・・恥ずかしい・・・。

そんな時現れたのは。


『お客様、お勧めはこの『ツリー・シュー・フランボワーズソース添え』でございます』


!?!?


そこに現れたのは・・・。


『どうなされました?お客様』



にっこりと笑う・・・いや、正確には顔が若干ひきつっている。


あたしの・・・もっとも苦手な人。

いや、『先輩』。


「白石先輩!!」


そう、白石先輩だったんだから。
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