毒舌先輩とあたしの秘密。
『あー・・・あっという間だったなッ、皆楽しかったか~?俺の生放送、フィナーレはこの歌でお送りするぜー!じゃあ皆!また会おうぜ!』
♪~♪♪~・・・。
* * * *
「お疲れ様でーす」
「ありがとうございました。お疲れ様っす」
ドダダダダ・・・。
「めぐみぃーッ!!」
「うお、柚・・・Σぐおぉぇえっ!!」
「あんたかっこよすぎっ!!あたしキュンキュンしちゃったよ~!!」
ちょ・・・いきなり出てきて首絞めですかい!!
苦しい!ギブ!ギブ!!
「ゆ、柚・・・!!」
「あ、ごめっ」
さっと開放された感が超リアル。
ほうほう。結構痛いな。
「お悩み、あたしのも入ってたよー!あの2つめの質問!」
「えっあれなの!?知らなかったぁ~」
あたしの受けた質問の中に知ってる子の質問が入ってることもしばしば。
「MEGURUに答えてもらってあたし幸せだったよー」
「あははっ、何それ」
この生放送は毎週水曜日にやってて理由は部活がないからなの。
あ、あたしちなみに美術部ね。
「来週が楽しみ~」
「さ~て来週はどんなお悩み来るかなッ」
・・・あたし達はまだ知らなかった。
『・・・ふーん』
このやり取りを
『恵・・・・ねぇ、しかも女だったとはな・・・』
アイツが見ていた・・・なんて。