毒舌先輩とあたしの秘密。
掴もう秘密
気分はレイニー!!
「うぅぅぅうあああ・・・」
「うっさいわね、恵、静かにしてよ」
「だあってぇ・・・」
あの後・・・。
『まさか・・本当に恵がMEGURUなの・・・?』
『うそー!』
『きゃーw』
驚愕や感激やらで黄色い声が挙がる中。
あたしはバレてしまった秘密に顔を青ざめていた。
『行くぞ』
『えっ、わ、大樹!』
その場を逃げ切ったのは大樹のおかげ。
・・・で。今に至ると。
「なんで白石先輩言っちゃうかなぁぁあ」
しくしくと泣き続けてると・・・。
「秘密・・・あんたもばらしちゃえば?」
「・・・ふぇ?」
ふと、柚がそんなことを言った。
そういえば・・・。
『俺が“誰か”を知ったら・・・その時は覚悟しておけ』
もしかして先輩にも何か秘密が・・・!
そう思うとニヤニヤと笑いがこみ上げてきた。
「うっひっひ・・・ありがたいぜ柚さん・・・」
「顔とせりふが怖いわよ、恵さん」
いーだろう!!やってやるぜ!!!
この仕返し!必ずしてやるんだから!!!
・・・と決心したのであった。