青薔薇
『ぐぁッッ!!』

とっさに、頭に当たるのは回避できたが、
どうやらあばら骨は何本かいってしまったらしい…。


頭を横にそらしたせいで、
背中から脇腹にかけて直撃してしまった。


『うっ…あぁ…ッッ。』

痛みにたえかねて、膝から崩れ落ちる。

このままじゃ、ホントにやばい。



「よくも、殺ってくれたなぁ。地味女!」

この中じゃ一番偉いのか、
怪我ひとつしていない男が、あたしの前に立つ。


「あんたのせいで、めちゃめちゃだよ。
どうしてくれんのさぁ…!」

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