青薔薇
ドスッ!バキッ!!


ひっきりなしに続く人を殴る音。

あれから殴られ続けたあたしは、
もう意識が飛びそうだった。


男たちはいまだにギャーギャー喚きながら、
あたしを殴ってくる。

ドカッ!!
『うぅ…。』



このままじゃ、ヤバイな…。


段々、感覚もなくなってきたし、
何より、相手が多すぎて逃げ出すこともできない。


「あれー?さっきまでの威勢はどうしたのかなぁ?」


バキッッ!!

『あぁ!!』


ひときわ大きな音がなり、
体には鈍痛が走る。

その瞬間、瞳からポトリと黒のコンタクトが落ちた。
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