青薔薇
プープープー……


要件だけ言って切れた通話。


邪龍か…。

最近、奴等に周りを嗅ぎまわれてるのは知ってた。

知っていたのに……。


「チッ……。」


俺は小さく舌打ちを打つ。
どうやら、春樹たちは気づいていないようだ 。

ちょうどいい。
俺一人でかたしてやる。


雅「あれー?龍真どこ行くのー?」

席を立った俺に雅が気づく。


「ちょっと、野暮用だ。ついてくんな。」

ガチャン//



返事も聞かずに部屋を出た俺。

でも、ついてくる気はないようだ。


邪龍は、ここからバイクで約20分くらいだったはずだ。

大丈夫。余裕だ。

俺はバイクに跨がった。



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