青薔薇
それはまるで、不吉の象徴である"黒猫"のようだった。


両親はそれでもあたしを愛そうとした。


でも、無理だったんだ。


自分たちに似ていない子は愛せなかった。

そして段々、自分たちが壊れていってしまった。


だから、自分たちが崩れ落ちるまえに、
あたしを捨てて行ったの。


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