青薔薇
楓くんはあたしにとても優しくしてくれて、

あたしが生きていくために、孤児院から、

食べ物も毎日もってきてくれた。


すべてを無くしたあたしにとっては、
楓くんは闇の中の一点の光だった。

黒猫のようなあたしを認めてくれた楓くんに、
ただ、嬉しかった。


瞳の色を知っても、
親のことを知っても、
優しくしてくれた楓くんが、大好きだった…。



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