絆の向こうで
「で、場所はどこになったの?」

『あっそうそう。そのことなんだけど~遊園地にしたよ~なつも楽しめるかなっておもって』

いやいやいや…絶叫あるじゃーん
まぁいいゃ

「遊園地?いいよ!!そういえば最近行ってないしね~」

案外あたしも楽しみにしていた。

ニコニコしながらにやけるあたしを見て、かなは微笑みながら言った

『病気重いみたいだから、またくるね。お大事に』

「えっ!!かなっっ!ちょっ!まって!!」

かなは猛ダッシュで帰ったから、私は追いつくはずもない。

「明日学校いけるかな。行けたらしっかり話さなきゃ」

私は早めに
夕食を取り
早めにお風呂に入り
早めに布団に入った。

「あ~早くあしたにならないかなぁ」

とっても楽しみだった。
楽しみだから─

眠れない。
部屋は暗く、風の音しか聞こえない。

少し涼しいな。

ぎゅっとめをつむる。眠れない。

どうしよう

そんなことを考えてるうちに深い眠りに落ちた……


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