絆の向こうで
しばらく沈黙した




少しすると、隆から話しかけてきた

『なぁ。夏樹…』

「なぁにぃ?」

あたしは感づいた。

だって



あの夢にとってもよく似ていたから―


あたしが彼に求める言葉はただひとつ。


それは





“好きだよ”



『夏樹…率直に言っていい?』

「いいょ?」

『俺…ずっと前から、夏樹…お前の事が好きだった』

「エッ!!」


本当に言われたので、あたしは驚きを隠せなかった…


『俺と…つきあってください』

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