拝啓、過去(あの時)の俺へ [完]





そこは屋上。





階段ですれちがった男。





すれちがったときに風を受け
ほろりと雫がこぼれた。





あんなこといっていなかったら…
いや…
嫌われよう…嫌われて、嫌われて、忘れてしまいたい…





それくらい大好きだった。
夏姫への想いは膨らみすぎた。
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