スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-
「何、悪い?」
むかつきを抑えてなるべく平然を保って返事をする。
「いやぁ、言動と行動が一致してないからさー!
友達欲しいなら、休み時間本読むのやめたら?」
なんて言いながら私の横で階段を上る。
横に並んで歩くと
コイツの脚の長さをまじまじと自慢されてるようで
むかつきが増す……。
「先ずは適当に話しかけてみたら?
移動の授業の時とかさ、休み時間、飯の時。
んな機会香乃子ちゃんさえ頑張ればいくらだってあんだろ」
正論を言われてぐっとなった。
そうなんだよね。
友達ができない、とうだうだ言うだけで
自分からいけてないのは私だ。
でもなんか認めるのは悔しい。
「……てか、その香乃子ちゃんってやめてくれない?」
何となく話題をそらしつつ
今まで気になってたことを指摘した。