スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-
もしかしたら、
最悪今年1年は
ずっとこうなのかもしれない……。
そんな憂鬱な気持ちで学校に来ている毎日。
正直言って、全然楽しくない――
そんな騒がしい昼休みもその後の午後の授業も終わり、放課後。
「あー、山田、ちょっと」
帰ろうと、教科書を鞄に詰めていた時、
担任が声をかけてきた。
「……はい」
何の用だろう。
と思いながら、鞄を机の上に放置したまま、担任の方へ行った。
「悪いんだが、これ運ぶの付き合ってくれないか?」
そう言って先生が指差すのは、何かの書類。
「あぁ、はい、わかりました」
今クラスに残ってる人の中で1番先生に近かったからだろうか。
めんどくさいなぁ……。
と思いつつ、先生と一緒に書類を持って職員室へ向かった。