スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-
私が3人に「可愛いー」
なんて慣れない言葉をかけられ苦笑いをしていると
「稜佑ー!組もうぜー!」
「あっ、俺も!」
「俺も入れてー」
と不愉快な名前が聞こえてつい反応する。
「えー、俺モテすぎで困るなー!」
なんてたくさん囲まれた中でへらへら笑っている
気色悪い人物が視界に入って吐き気を催す。
「でも男子は3人か4人組っしょ?
俺佐月-サツキ-とは離れたくないしー、
そうしたら後誰かと一緒に組めなくなっちゃうー!!」
と女子の真似をしたのか気持ち悪い声が響くと
クラスの人たちがくすくすと笑う。
ただ、桃井稜佑の隣で
一人苦笑いしている人物が
「稜佑、気持ち悪いって」
とアイツに組まれていた肩をそっとのけた。
「また桃井くんが騒いでるよー!」
と茜ちゃんが楽しそうにそっちを見た。
「そんなこといって、
茜は伊東-イトウ-くんが気になるんでしょ?」
そういう美奈ちゃんに茜ちゃんは顔を真っ赤にした。