スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-


私が3人に「可愛いー」

なんて慣れない言葉をかけられ苦笑いをしていると


「稜佑ー!組もうぜー!」

「あっ、俺も!」

「俺も入れてー」

と不愉快な名前が聞こえてつい反応する。


「えー、俺モテすぎで困るなー!」

なんてたくさん囲まれた中でへらへら笑っている

気色悪い人物が視界に入って吐き気を催す。


「でも男子は3人か4人組っしょ?

俺佐月-サツキ-とは離れたくないしー、

そうしたら後誰かと一緒に組めなくなっちゃうー!!」

と女子の真似をしたのか気持ち悪い声が響くと

クラスの人たちがくすくすと笑う。


ただ、桃井稜佑の隣で

一人苦笑いしている人物が

「稜佑、気持ち悪いって」

とアイツに組まれていた肩をそっとのけた。


「また桃井くんが騒いでるよー!」

と茜ちゃんが楽しそうにそっちを見た。


「そんなこといって、

茜は伊東-イトウ-くんが気になるんでしょ?」


そういう美奈ちゃんに茜ちゃんは顔を真っ赤にした。



< 61 / 334 >

この作品をシェア

pagetop