スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-
・班長と副班長
全部のグループの組み合わせを終えて、
さっき出来た班それぞれで
学級委員が指定した教室内の場所に集まった。
「やばいやばい!!」
小声だけど全く興奮を隠す気のない茜ちゃんが
私のシャツをきゅっと掴む。
「よしよし、わかったから、
香乃子をはなしてあげようねー」
とそれを落ち着かせようとする美奈ちゃん。
今私達は指定されたその位置に
さっき出来た班ごとで座った。
「おー、よろしくー!」
陽気にへらへらと椅子を引き腰掛けたのは
言わずもがな桃井稜佑。
もうー、なんなの、運悪い!!
あえてだろうか、
私が座ってた向かいに座る。
……でも実はこの前コイツに
怒鳴って去って行ってから
朝とか放課後もずっと付きまとわれてないんだよね。
ウザいし、
あえて私からも話しかけるわけがなく
かれこれ数日はコイツと関わってなくて
清々してたのに。