やどぬし様
………
…………頭が重い。
朝が来たようだ。
まだ完全に目覚めない己の脳に起きろ!と命令し“布団の中”から体を起こす。
時計で今の時刻を確認。某番組の星座占いがやってる時間だ。
まだ時間に余裕はあるが、いつもより起きるのが遅かった。
ツカサは重い頭シャワーで起こし、歯を磨き、冷蔵庫に入っているバナナを朝飯代わりに食べ、“洗濯してあるシワの無い制服”を着た。
………………ん?
ツカサの思考が一瞬止まる。
ちょっとまて、なんで制服が洗濯してあるんだ?
俺の記憶が正しければ、昨日は洗濯するのを忘れたまま寝てしまったはずだ。
それに、(下に視線を向ける)布団を敷い寝た記憶は無いぞ!?
どういうことだ?
う〜〜〜〜ん…………
……………
……………
………ま、いっか。
たぶん忘れているだけで、自分がやったんだろう。
ツカサは深く考えず学校へ行く準備をする。
第一、こんなことをしてくれるヤツなど俺には身に覚えが無い。
だから、俺は自分でしたことを忘れて混乱しているだけだ。
そう解釈し、学校へと行くことにした