微熱-関谷side-
微熱

───────


気怠い体、はっきりとしない意識に自分の腕が馬鹿みたいに重い。


カーテンで締め切られた薄暗い部屋に、僅かに光が差すのが分かって、朝か、とぼんやりそれだけ思う。



俺は、



隣にいなくなった気配に気付いて体を上げた。



< 1 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop