隠し能力
「俺と一緒にショーにいこうぜ!」

………。

……ん?

「はぁ!?なんで俺がそんな所に行かなきゃいけないんだよ!」

大きな声で言った俺。

「聞きたい?」

マジマジと話し始める淳也。

「実はだね、限定超能力グッズの腕輪は一人、一つしか買えないんだよ。でも!俺としては一つは普通に使って、もう一つは鑑賞用なわけよ!そしたら、二つは購入しないとダメぢゃん?だから、一緒に行って買おうぜ!お前しか頼める人いないんだよ~信頼してるから頼む!!お礼はするからさ!」

…コイツ…俺しか頼めるやついないのか…

…………なんて可哀相なんだ…。

…まぁお礼もしてくれるって言うし、協力してやろうかな…

「………。わかったよ。しょうがないから協力してやる!でもこれっきりだかんな?」


すると淳也は満面の笑みで

「マジでか!ありがとうな!本当お前良いやつだよな!」

…こんなに喜んでくれると思わなかったぜ…。

「ところで淳也。お前どんなお礼してくれんの?」

「それはだね~」
淳也は待ってましたとばかりに右ポケットから変な物体を出してきた。

「これだよ。」

その物体は茶色いトグロを巻いた物がついてる腕輪で、
まさに…ウンコだ…
そうだ!これはウンコの腕輪だ!

「っていらねーよ!!」

激しく抗議する俺。

「そう?これお前に似合うと思ったんだけど。笑」

「それどういう意味だよ!交渉決裂だ!!絶対ショーには行かない!!」

激しく言う俺。
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