最 恐 暴 君







理奈が男と教室をでていくのと同時に、私は机の上で頭をうつむせにして寝る体制をつくった。


1人はつまらない。
かといって理奈以外の奴とは話したくもない。


だから私はいつも1人になると寝る。


授業中も平気で寝てる


1年の時はちょっと目を閉じただけで先生がうるさく注意してきた。

でも2年になった頃、いくら寝ていても先生は注意しなくなった。





ただ、2年になったから多めにみてくれてるんだ。としか思わなかった


























「──…おい!魁さんが学校に来たぞっ」



意識が遠のいていくころ、突然そんな男の声がした。










…貝さん?




それってどんな貝?

おいしいのかな?







まぁどおでもいいや。




そう思って気を緩めると、いつのまにか私は深い眠りについてしまった。







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