愛されたくて

お空が暗くなって、ケンちゃんはボクのおウチにきた。



「おじゃましまーす。」



ワンワンワン!!

(ママーー!本当にきたよ!ケンちゃんだ!)


ボクはまた、ケンちゃんがきてくれたからはしゃいじゃった。


「ケンちゃん、いらっしゃい。お夕飯の準備できたら呼ぶからそれまで2階でプッチと遊んでいてくれる?」


「はい。プッチ、何して遊びたい?ボールがいい?」


ボクとケンちゃんはボールで遊んだり、ゴロゴロ転がったりして遊んだんだ。


すっごく、楽しかったんだよ!


ケンちゃんがウチに住んでたら毎日こうして遊んでいられるのにな!


「ケンちゃ〜ん!プッチ〜!ごはんよぉ〜。」




「はーーい!」


わーーい。ゴハンゴハン!


ボクは1階への階段をかけおりた。


ケンちゃんは・・・なんでだろう。


すごく、ゆっくりおりていた。


(ケンちゃん!はやくはやくーー!)


「ごめんね、プッチ。おまたせ。」


すると、ママがドアからお顔を出して


「どうしたのケンちゃん。顔色がよくないみたいね。具合わるいの?」

と言った。


「・・・だいじょうぶです。おなかすいたなー。このにおいはカレーですか?!」


「正解!カレーよ。カレーは好きかしら?」


「はい!とっても!!」


ごはんはパパ、ママ、ケンちゃんとボクとで食べたの。


「ケンちゃん、たくさん食べてってね。おかわりもあるわよ。」


「はい。ありがとうございます。すごくおいしいです!」



「ケンタロウくん、本当に具合悪そうだな。」


パパがそういうとケンちゃんが、


「いえ、大丈夫です・・・すいません、ちょっとトイレ借りてもいいですか?」


と言ってイスから立って・・・。



「バタンッッ!!」



ケンちゃんは急に倒れた。



「ケンタロウくん!」

「ケンちゃん!」



「ワンワンワン!」


(ケンちゃん!)

(ケンちゃん!どうしたの!!)




ケンちゃん――――――!!



   


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