30センチ。
出会い
ジリリリリー!
「・・・うざい・・・」
そう言って、目覚ましを止めるのが日課
私は、【遊佐 鈴<ユサ レイ>】
中学2年生。
「ってあれ、余裕で遅刻じゃーん。」
時計を見ると、ギリギリの時間・・・
「あは☆やーばーいー・・・っじゃなくて!!
本気でやばいからっ!『本気』と書いて『まじ』と読む!!って、なにいっとんじゃぁぁぁああ!!!
やべ・・まじでやばい!!・・鞄どこ!?ここ!!中身はぁ??入ってない☆
・・・って、私は馬鹿か・・・?
もういい!先に着替えようではないか!!!」
そう言って「あはははは・・・は・・・・は・・は」と、笑いながら着替えた。
うん。変人
「な・・中身!!んー・・もう、適当に入れちゃえ!!」
そこらへんのものを掻き集め、学校の鞄の中に入れる。
階段を下りたところで、お母さんの声が聞こえる・・・・わけでもない。
私の両親は、私が7歳の頃に離婚して離れた。
私は、お母さんのほうについて行ったのだが、お母さんは私が12才の誕生日を迎えた日に死んでしまった・・・・。
今となれば、もう慣れたことだ。
「・・・いってきます。」
玄関を出て、ダッシュで学校へと向かう。
そのせいで、こんな目にあうとは知らずに―――・・・