。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「斎、どうしよう、もうダメかも」
聖が俺の服の裾を掴む。
「なにいってんだよ、大丈夫に決まってるだろ?」
「でも、みんなにバレちゃったよ」
「焦るな、大丈夫だから」
といっても、こんなけみられてるとかなりきつい。
ざわめく教室の中。
きっと、今時の奴って俺もだけど…こんなことでも一気に嫌ったりするんだよな?
「どうしたの? 聖斗はお兄ちゃん大好きっ子でしょ? 甘えればいいじゃない」
やめてくれ、やめてくれっ!
聖が…もう限界だっていってる。
「そんなこと言いふらして、何になるんだよ!!」
「桐葉に近づいた罰だよ。まぁ、近づいたところで絶対あいつは心を開いたりしないわ。だって、あいつは私達に崖から突き落とされてから人を信じなくなっちゃったから。だから、あいつは誰にも自分の情報は話さない、もしそういう話を聞いたなら、それは全部作り話よ?」
「なのに、お前らが近づいてからあいつは少し変わっちまった。でも、いざってときには俺らのことが忘れられないみたいだがな」
崖から突き落としたって…?
そんな話聞いてねぇよ!