。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
絶望の中に見つけた光
「きり、は……?」
俺はそっと声をかけてみた。
「はは、よかった…。もう、これで隠し事がなくなった。よかった…」
そう言って、泣きながら笑う桐葉。
何を言ってんだよ?
クラス中にバレちまったんだぞ?
どうして、良かったなんていえるんだ?
それに、隠してることは他にもあるだろ?←確かにっ!
「もう、みんな、嫌いになっちゃったんでしょ? 信じてもらえないのに好いてても仕方ないもんね」
なんで、そんなこというんだよ…?
俺にはわかんねぇよっ!!
「桐葉、みんなに嫌いになるな、ぐらい言ってやれよ!! 何、諦めてんだよっ?! 本当は、嫌いになんてなってもらいたくないんだろっ!!!!」
俺は叫ぶ。
桐葉は驚いたように目を見開いている。
「斎斗……。あきらめるなって、言われたって…グスン、もう、みんな…嫌いになっちゃったよぉ…でも……もし、嫌いじゃなかったら……私頑張って人を信じられr」
"パチーン"
教室中に響く音。