。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
家族というもの
「あなた、誰?」
突然前に立つ女性に聞かれた。
当たり前なのだけど……
「初め、まして。千堂、桐葉です」
私はとりあえず、そう言っておいた。
「どうして、家に女の子がいるの?」
声が、怖かった。
目の前に立つこの人からのオーラみたいなものが変わった。
怖い…
振り返ると、聖斗くんが口を開こうとしていた。
だから、私は…
「わ、私が、家にお邪魔したいって頼んだんですっ!!」
そう叫んだ。←叫んだの?!
「そうなの? でも、私はあなたに聞いたわけじゃないのよ。だから、黙っていてね」
呪文のような言葉だ。
もう、一言も話せない。
ただ、そこに立って、
怖い
そう思うことしか、出来なくなってた。←そんなに、怖いの…?