。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「悪くない? 生まれてきたこと自体悪いのに、悪くないなんて言えるの ?」
母さんの言葉。
「何でだよ…そんなに言うなら、産まなきゃ良かっただろっ!!!!」
「あ、その手があったわね。思いつかなかった」
「もう、いいよ…斎」
振り返ると斎が服の裾を握って訴えかけてくる。
「聖、なにいってんだよ。あった時にいっとかねぇと、次にいつあえるかわかんねぇよ?」
「もう、何を言っても無駄だよ…分かってるんでしょ……?」
「わかんねぇよ、そんなの……!!」
「やめよう、家においてもらえなくなる」
「そうね。弟の方が頭がいいじゃない」
言いたいこと、言っちゃダメなのかよ…?
どうして、俺らだけ、こんな扱いされなきゃいけないんだよ…?
こんなの可笑しいだろ…?
「今日はもう、外で寝た方がいいんじゃない? 頭が冷えるわよ?」
その一言で、母さんと椎奈からの言葉は止んだ。
そして、リビングへ消えて行った。
「斎…? 大丈夫?」
聖が心配そうにこちらをみている。