。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「聖斗くん。まだ、斎斗は死ぬって決まったわけじゃないよ?」
「でも、大きなトラックにぶつかったんだ…斎の身体はもうボロボロなのに…!」
「だからって、私達が弱気になってたらダメだよっ」
「えっ……?」
「私達は信じて応援しなくちゃ。応援して貰うとね、何だか、生きなきゃって気持ちが湧いてくるんだよ」
なんて、かっこいいこと言っちゃって自分。
こんな、どこにも保証なんてない言葉になんの意味があるbんだろう…?
でも、さ……夢みたいんだ。
何にもなかった私にも、かけがえない大切な人達が出来て…
私はまた、夢が持てるようになったんだ。
まだ、私が小さかった頃…私は毎日夢みてた。
今まで忘れてたけど…ずっと、夢って言葉に支えられてたんだ。
どんな時にも、ちっぽけだけど…
自分でも気づかないくらい、ちっぽけだけど…
毎日夢見てたんだ。
そして、今の夢は、高校卒業後に3人で家を買って暮らすことなんだから…!
「諦めないで! 私達が諦めたらダメだよ!!」
聖斗くんが涙を拭って私の方を向いた。
「そうだね。うまくいかないことばっかりだけど…諦めちゃダメだよね」
私は笑顔で頷いた。