。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「ど、どうしたの、急に…?」
「斎が居ないから…ちょっとだけ、抜け駆け」
ニコッと笑う聖斗くん。
いやいや、抜け駆けって……
まぁ、その斎の事については乗り越えてくれたと思っていいのかな?
って、納得してる場合はじゃない!←そうだよっ
「斎は、モテるんだ。だから、少しぐらい抜け駆けしたって何の問題ないよ」
「どうして? 二人ともモテるでしょ??」
「だって、斎の方が優しいから。自慢のお兄ちゃんだよ」
「聖斗くんだって、充分優しいでしょ?」
「そんなことないよ。僕は全然優しいくない」
自分に言い聞かせるように告げる聖斗くん。
どうして?
聖斗くん、いつも優しいのに…
どうして、優しくないなんていうんだろう?
「桐葉ちゃん、斎か僕、どっちが好きなの?」
「えっと…」
「二人とも、はなしだよ」
目の前には聖斗くんの顔があるわけで…
私はどうしろというのですか……?