。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「わかんないの?」
「…………」
聖が今にも泣き出しそうになってる。
どうすっかなぁ……?
だって、本当に何もわかんない…
「斎の、馬鹿…もっと、弟に頼りますって言って」
「はっ…?!」
沙樹が笑ってる。
そこ、わらうとこじゃないとおもうんだが……
「もっと頼ってよ。僕、もう昔ほど弱くないよ…だから、もっと頼ってよ、話してよ。辛い時には泣いてもいいんだよ?」
「何、言ってんだよ…聖、まだまだ弱っちぃじゃん」
「そ、そんなことないよっ!!」
聖が赤面して焦ってる。
だから、俺はこう言った。
「そうだよな…ちょっと、弱っちぃ兄は弟に頼ってみようと思う」
おぉ!!と声が上がり、何故か拍手される。
「斎…!」
「もう、お兄ちゃんって呼んでくれねぇの?」
「あ、あの時は、ちょっと…その焦ってたから、昔の癖が出ちゃっただけだよ!」
「そうだぜ、聖斗ってば言った後に顔真っ赤にして恥ずかしがってたんだから」
そう、教えてくれた沙樹には感謝してる。
やっぱ、恥ずかしかったんだな…
それが、分かったから。