。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
エピローグ
あれから、私は幸せな毎日をおくっていた。
そして、卒業式の日。
「桐葉ちゃん、実はね僕留学するんだ」
聖斗くんに卒業式後に突然告げられた言葉だった。
「言ってなくてごめんね」
「どこへ、いくの?」
「僕、音楽が好きだから、ウィーンに行くんだ」
知らなかった…
留学することも、音楽が好きなことも…
私、3年も一緒に居たのに…
何にも知らなかった。
「だけどね、3人で暮らすって約束は忘れてないよ?」
私の目から涙がこぼれた。
「聖斗くん…聖! 私、聖の事も大切だから…絶対に、絶対に…帰ってきてね。約束も、忘れないでね」
「ありがとう」
聖は笑顔でそういった。