。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「お前こそ、元気ないんじゃね?」
聖は苦笑いをして言う。
「そうかもね」
俺等はさっきから、ずっと同じ事考えてる。
これ、確実だ……。
今まで、ずっと忘れたくても、忘れられなかった真実。
それを、鮮明に思い出してしまった。
「大丈夫か?」
「斎こそ、大丈夫?」
「…………」
「…………」
その後の俺等は無言だった。
そして、夜になった。
俺等はまだ病室にいた。
桐葉の親はこなかった。
俺等は別にどれだけ遅くなろうと、家に帰らずとも心配されない。
親に嫌われてるから…………。
「桐葉ちゃん、起きないね」
「そうだなぁ」
そんな事ばかり、さっきから話していた。
その時、
「こ、こは?」
そう、声がした。
桐葉の方をみると、目を開けていた。
「桐葉ちゃん!」
「桐葉!!」
俺等は同時にそう叫んだ。