。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「ここは、病院? 私、どうしたんだっけ…? それに、二人ともどうしているの?」
桐葉は少し混乱してるようだった。
「ここは病院だよ。桐葉ちゃんは屋上から落ちてしまって、で、僕達がついてきたんだ」
聖が簡単に説明する。
「そっか…私……」
「桐葉…泣いてんの?」
病室に差し込む月の光が、涙を輝かせていた。
「ごめんなさい、迷惑かけちゃって。でも、もう平気♪」
俺の問いには答えずに、笑ってそう言った。
「本当に、平気なの?」
「聖、平気だって言ってるんだから大丈夫だろ」
聖にそう言うと、何か言いた気な目で俺を見ていた。
けど、意図をさっしたのか黙り込んだ。
強がってるのは丸見えだった…
だけど、こういう時はそっとして置いた方がいい…
「じゃあ、俺等は帰るな」
「帰っちゃうの…?」
「俺等が居ても、何もできねぇし…」
「でも……」
なんとなく、こうなることは目に見えてたけど…実際問題、俺等が居たってなんの意味もない。
こういう時に、安心させられるような言葉がかけれるわけでもねぇし…
「斎…もう少し、いてもいいんじゃないかな?」
聖が耳元で、言う。
「聖…お前家に帰りたくないだけじゃねぇの」
なんて、冗談半分で返したが、図星だったみたいだ。