。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「ありがとう…ありがとう、聖斗くん、斎斗……嬉しい、嬉しいよっ」
結局泣き出してしまう私は泣き虫なんだな…
でも、今日くらいいいよね?
明日から、笑顔で頑張るから……!
「桐葉……」
そうつぶやいたのは、目の前に立つ來玲乃。
「どうしたの、來玲乃?」
來玲乃は目を泳がせて、ごにょごにょ何か言ってる。
「言いたいことがあるなら、ちゃんといってね?」
「……ご、ごめんなさいっ!!」
顔を真っ赤にして、隣のクラスにも聞こえちゃうんじゃないかってくらいの声でそう言った。
「く、來玲乃……え、うそホントに? 嫌いになったんでしょ……?」
「ば、ばかね! そんなわけないでしょっ!!」
"ギュッ"
「桐葉の事、友達として…ううん、親友として大好きだから…!! もう、あんなことしないでね。って、本心じゃなくてもあんなこと言った私に言えるようなことじゃないけど……」
來玲乃が耳元で…優しい声でそういった。