。・°°♡♥双子の王子様と天然なお姫様♥♡°°・。
「おい、どうしたんだよ」
そう声がしたと同時に腕をつかまれる。
振り返ると今ちょうど登校してきたらしくまだ、鞄をもったままの双子さんがいた。
「はなしてっ!!」
ごめんなさい…
本当ははなしてなんて欲しくない……
「嘘吐きはよくないよ?」
斎斗の横で聖斗くんが静かな声で呟く。
「嘘吐きって、なにが?」
負けないように…
心がおれてしまわないように……
そう言い返したのはいいけれど、苦しくなる。