アイシテル

彼しかいらないｰHijiriｰ

西山春海と言う人物は、異常なまでの心配性だ。

過保護なまでに、私のことをいつも心配する。

そんな心配性な彼がまた好きなのも事実である。

だから、彼しかいらない。

大好きだから、彼しかいらない。

愛してるから、彼しかいらない。

誰にもとられたくない。

私から春海を奪わないで――。


平日の午後は寂しくて仕方がなかった。

何故なら、春海がいないからだ。

私は温かい日差しが差し込んでいるリビイングで眠りそうになりながら、春海の帰りを待っていた。