恋の蕾
青葉
それから俺は
学校の近くの公園のベンチで昼寝をしていた
『優太〜!』
遠くから走って来る人影
『なんだ健か、どした?』
ハアハアと肩で息をする健
『なんかさ、お前の彼女、あの〜…青葉?アイツが女に絡んでるよ』
なんだそんな事で俺の昼寝を邪魔するなよと思った
『そんな事俺に関係ねえよ』
『だーかーらお前の事でだよ!なんか気に食わねえ事あったみたいで』
『は?何で俺だよ』
こんな急に自分の名前が出るとは思わず
驚いた
『知らねーよ!とりあえず行ってこいよ!』
自分の名前が出たとなったら
このままお昼寝なんてできない
俺は重たい体を持ち上げ
公園を後にした