ボクと天使と青春中
えっ・・・。どうしよう、爽太と二人きり。

「「♪ ♪ ♪」」

沈黙の中、爽太とアタシのケータイがなった。

From:美香

爽太と仲良くね♪

ガンバッ!

「///」

もう!美香ったら!!あの三人グルだったのね・・・。

「・・・・」

「・・・・」

重い沈黙。

どうしよう・・・。そういえば、爽太もメールきてたみたいだけど誰からだったんだろう?

「俺、帰るわ」

えっ?どうしよう、何も言えないまま行かれちゃう!!

「ちょっ・・・ちょっと待ってよ!!」

「何?」

爽太は冷たい声で言い放った。

「言いたいことがあるならハッキリいってよ!アタシだってどうしたらいいか分かんないじゃん!!」

「はっ?別になんもねえよ」

目も合わせずに言う爽太。

「嘘付き・・・。最近、アタシの事避けてるでしょ?」

ねえ、なんで?!どしてよ・・・。

「・・・そんなこと・・・ねえよ」

「・・・ッ。」

なんかもう、どうしたらいいか分かんないよ。

アタシは、だんだん悲しくなってきて涙がでてきた。

「な!何、泣いてんだよ!!」

「だっ・・・だって。爽太・・・何も言って・・くんない・・から・・・。」

何か言って欲しいのに、言ってもらえない。どれだけ、それが悲しいことか爽太は知らないでしょ?

(俺、何やってんだ・・。好きな女、泣かせて・・・最低・・・だ。)

「ごめん。鈴は何も悪くねえんだ、俺が勝手に・・・。ごめんな?」

爽太はアタシの頭を撫でながら一生懸命、謝ってくる。

爽太の手大きい・・・。

「うん。」

爽太の暖かくて大きい手はすごく安心できた。

「♪ ♪ ♪」

もう、こんな時に誰よ!

アタシは、渋々電話にでた。

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