ボクと天使と青春中
「・・・・」

何て返せばいいのか分からなくて黙り込むアタシ。

「そんなに、いいんかねアイツ」

「えっ?」

突然の一斗の言葉にビックリして思わず聞き返す。

「ねえ、鈴。俺さ、鈴のこと好きなんだ」

好き?一斗がアタシを?

「・・・えっと。うん、素直にそれは嬉しいと思うよ?けど、アタシは・・・。」

爽太が好き。

「うん。知ってるよ」

えっ?

「爽太が好きなんでしょ?」


「なんで?」

風がうるさくザワザワと言ってる。

「だって、鈴いつも爽太の事めで追ってるっしょ?」

目で・・・。

もしかして、アタシものすごくあからさま?

「バレバレ?」

一斗は優しく笑った。

「俺も鈴のこと目で追ってるから分かるだけ」

それだけ、本気ってこと?

「アタシ・・・。」

「鈴。イキナリ言われても困るよな(笑)」

えっ・・・。

「あの!アタシ、でも・・・」

一斗を傷つけたと思って弁解しようとしたアタシ。

「うん!だからさ、チャンスちょうだい?」

はへ?

突然の言葉のい気が抜けてしまった。

「チャン・・・ス?」

「そ!俺の事、友達としてじゃなくて恋愛対象として見てくれること」

イキナリの言葉に戸惑うアタシ。こういう時は、どうすればいいんだろう?どうして、言葉がちゃんとでてこないのだろう?

人ってホント、不思議だ。
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