好きのその先・・
付き合う?
流唯君が2ケツしてくれた
おかげで、ぎりぎりセーフ。

校舎に入って受付を済ませ、
あたしと流唯君は組表を見る。

「流唯君何組ー?」

「2組ー。瑠愛は?」

なにげ呼び捨てしてるし。
あたしはどうすれば・・・?

「あたしも2組!偶然だね」

「だな」

「てゆーか、あたしも呼び捨て
していいの?」

「当たり前」

「わかった」

「呼んでみな?流唯って」

「へ?」

「だーかーら、流唯って呼んでみな?」

「・・・る、い」

かぁぁぁ。
男の子の名前呼び捨てするなんて
初めてだからめっちゃ照れたし///

「何、照れてんの?」

「なっ!照れてなんかない!」

「照れてるくせに」

流唯君はニヤニヤしながら
あたしを見ている。

あたしも素直に照れてるって
言っとけばよかったのに。
とことん可愛くない女って
思われたかなぁ。

あたしは照れ隠しに
話題を変えた。

「さっ、教室入ろっ!」

「おう。」

ガラッ。
あたしの席は・・・

あっ、ここだ!
そこに座る。
隣の席って誰だろう。

横に首を向ける。
あっ・・・

「隣っ?」

「みたいだな。」

隣には流唯君が座っていた。

「俺ら運命じゃね?」

「そうかもね。」

なーんて特にどうでもいい
話を少しだけした。

「あたしも居るんですけどー。」

後ろから聞こえてきた
よく知っている声。

「えっ?柚?」

「えっ?柚?じゃないわよ。」

ポカっと頭を軽く殴られた。

「いたーい。」

「あたしを放っておいた罰よ!」

あたしの後ろでぷんぷんしてるのは、
大親友の佐々木柚(ささき ゆず)。

目がおっきくて、
黒髪のロングストレートを
2つくくりにした髪が
とっても似合う人形みたいな女の子。

そして彼氏持ち。
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