姫君
俺の名前は、帝月 秋 。
恋愛に興味は無いけどさ、
彼女は居る。
一応、居る。
彼女の名は、水無月 蘭 。
俺は、いたって普通の凡人だけど
彼女は違う。
なんたって、うちの学校の
去年のミスコンでグランプリだし。
明るめに染められた髪は、
小麦色に焼けている肌にピッタリで
目はパッチリ。
メイクもバッチリ。
元、幼馴染で
元、相談相手同士だった俺ら。
「つきあって」
そーいったのは、蘭。
別に、嫌いじゃないし、
蘭の事は大切だから
「いーよ」
勉強も運動もなんでもできる、彼女は
俺の自慢の彼女なのだ。