姫君




真っ黒な髪に見えたのは


凛とした瞳。



{自分}をもってる、そんな瞳。




「竹之内かぐや、っていいます。
 親の仕事でロンドンから
 引っ越してきました。小さい頃は
 日本にいたので日本語は
 喋れますので、宜しくお願いします」



ハキハキと話して
彼女は遠くを見つめて、



「それで、席はどこですか?」



「ぁ、あぁ。
 席は・・・・帝月。
 隣空いてるか?」



急に話題を振られて驚いたけど




「はい、空いてますけど」




「じゃあ、竹之内。
 そこの、、茶パツ男の隣でな!」






 


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