[短編]桜が散るかの如く
▼ 愛
それから年月が流れ、私は貴女と交際を始めました。
貴女は凛とした美しい女性になりました。
それから私は軍隊へと入りました。
「軍隊!?」
私が軍へ志願したことを伝えると
貴女は私に言いました。
「弱虫だったじゃない…どうして。」
第二次世界大戦真っ只中、志願しなくても
赤紙が来て結局は行くことになっていたでしょう。
「強くなります」
そう伝えると、貴女は悲しげに私を見つめました。
「そんなの……っ…なんでも、ない」
「…はい」
貴女は凛とした美しい女性になりました。
それから私は軍隊へと入りました。
「軍隊!?」
私が軍へ志願したことを伝えると
貴女は私に言いました。
「弱虫だったじゃない…どうして。」
第二次世界大戦真っ只中、志願しなくても
赤紙が来て結局は行くことになっていたでしょう。
「強くなります」
そう伝えると、貴女は悲しげに私を見つめました。
「そんなの……っ…なんでも、ない」
「…はい」