君じゃなきゃ、だめ。
5月の出逢い。
――ピ ピ ピ ピ ピ ピ
部屋に響きわたる
目覚まし時計の機械的な音。
「……うるさ…」
ベッドの布団に
潜り込んでいた私は、
手を伸ばし目覚ましを止めた。
時刻は6時30分を示している。
「あと5分だけ…」
そう言って
再び布団に潜り込んだ。
目を閉じると
また 夢の世界に
引きずりこまれていった…――