ノストラダムスは女子高生






「 …判ったって…

物分かり良すぎですよ、阿部センセ


ここに強大な力を持った存在がいるのに

―― 何かお願い事、ないんですか? 」




「 …アキラに一撃食らって
気い失ってた奴に言われてもなあ 」




「 女の子の恋するキモチは
この世で一番強いんです


だからホントは
すご〜く、ニガテなんですよね… 」




「 まあそう言わずに
二人の事、よろしくしてやってくれよ


藤本はずっと、" 貴婦人 "を
見守って行くんだろ? 」






「 はい


… と言いますか
マジで阿部先生、
物分かり良すぎですって!


まだ記憶消去は行われていないハズなのに
かなり体、透けて来てますよ?! 」





「 ホントだ 」




「 ホントだじゃなくて!!!

ちょっ…
まだお話していない事
沢山あるんですから!


待って下さいね?!
向こうに今、確認の電話
取ってみますから!!

意識が薄くなりそうだったら
熟女の事でも、考えてらして下さい!


なんだったら今すぐにでも
熟女オンリー本、
持って来てあげますからね?! 」




「 …いや別に
そこまでマニアって訳でも無いし
熟女なら誰でも良いって事でも無く… 」







「 ――― 阿部せんせ〜〜っ!!! 」







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