ノストラダムスは女子高生




青戸はウサギの茶碗を持ちながら
眉をひそめて呟く


「 じゃ…忘れればいいじゃない…
こ、こんなのいつまでも未練たらしく
置いてないでさ! 」




「 …捨てるの可哀相だろ

それに心配してもらわなくても
時間が解決する問題なんだよ

別に、おまえがどこから聞いたのか
ツンデレ彼女の前にも
付き合った奴はいるし
唯一無二の至上の女ってわけじゃない 」



「 じゃあ!!私だっていいじゃない! 」





強く手をついて立ち上がったせいで
コタツの上に置いてあった味噌汁が零れた

テレビ情報誌が茶色に濡れて
青戸の膝にまで流れて行く



「 ほら!フキン! 」


「 ご…ごめんなさい!! 」


「 違うだろ!上はいいから、足 」



ごっそり取ったティッシュを
コタツの上に放り投げて
青戸を離れた位置に押し、
膝と足首を拭いて、靴下を脱がした



青戸の表情が素に戻る

少し不安そうな、幼いままの顔






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