ノストラダムスは女子高生
「 ―― これも…
阿部さんが神父で、私が、
…教え子だからですか…? 」
抱き抱えてフロ場に行き、
少し赤くなっている足首に
火を着けないままシャワーをあてた
「 これは、人として。
当然だろ?
そして 恐らく
初めてのキモチに不安なキミをなだめつつ
多分この後は車で
" また明日ね、青戸さん "と
家まで送り届けるのは、
大人としての役目
俺とキミの間に、それ以外の何がある? 」
「 これから何か、
あるかもしれないじゃないですか!!
わ…私が、卒業したら 」
「 もし、仮に
俺が神父じゃなくて
サラリーマンかなにかで
キミと対等な位置になったら
そこまで気を使わないぞ? 」
「 対等…? 」
「 そう
俺には仕事があるし、
同年代の男子高生と付き合うのとは
わけが違う
何日も会えないかもしれないし
疲れて帰ってくれば
メールも電話もするのが怠くて
そのまま寝てしまう事もあるだろう 」
「 …好きな人の声
聞きたいとかはないんですかっ!?
5分とかだっていいじゃないですか! 」
「 女の子の5分でいいは嘘だからな 」