ノストラダムスは女子高生
「 …いえ
今世紀に入ってから確認されている
"貴婦人"と呼べる程の者は
青戸リルカ、ただ独り
まあ
それをどうやって判別して来たかは
分厚い辞書一冊分位の説明、
しなくちゃならなくなるので
はしょりますが
本来は特別な事では無く
元々人間は、
ガイア意識と繋がっていて ――
ほら、
" 雨乞い "ってのがあるでしょう?
もう少し規模が小さいものなら
" 晴れ男 "とか 」
「 じゃ… じゃあこれは
青戸が落ち込みから復帰するまで
続くって事か? 」
「 …でしょうね
一応、昨日は後を追って
自宅近くまで送りましたけど… 」
「 …泣いてたか? 」
「 ―― いいえ?
車の中では、彼女の好きな曲をかけて
貴方の話題も一切なく、
元気に笑ってましたが 」
「 ……… 」
「 まあ
範囲も都心一帯
これ以上拡がったら対策を練りますが
―― 逆に早めに振って頂いて、
よかったかもしれません 」
「 …何だよその言い方 」