ノストラダムスは女子高生
「 ―― こっち来んなリルカ!!
アキラと一緒に、
なるべく真ん中行ってろ!! 」
戸惑うアキラとリルカは
とりあえず言われたまま
部屋の中央へと移動した
「 …やはり何か
ノストラダムス機関とは
別の物が動いてますね
――― 気配が、邪悪だ… 」
「 …予想はついてんのか 」
「 ―― さあ
" 貴婦人 "を欲しいのは
世界中どこも同じなんですよ
…私利私欲に満ち満ちた
国家予算レベルの私財を持つ一族
怪しい団体…
古くは"彼女"を巡って、
彼女を守ろうとするノストラダムス機関と
長い長い戦争まで起きたんです
だから、
それらの者達とも協定を結んだ 」
「 …そんなクソ面倒臭い状態なら
そこから外れて単独、
こんな馬鹿な真似する奴いるのか 」
「 …シリアス展開は
あまり好みではないですが
抜け駆けしたい何処かの傘下企業が
動いた可能性が一番高いです…
―― ミクロユニとかね 」
「 ―――… なあ 」
「 はい 何でしょう 」
「 …ウチの会社の表向き、
一般的な概要は知ってる
ヒト細胞の研究、廃棄物のバイオ分解…
様々な、医療薬品の開発
俺は、印刷物の発色インク開発
それの売り込みをずっとしてたから
――― ミクロユニってのは
一体何なんだ…? 」