ノストラダムスは女子高生





「 ―― こっち来んなリルカ!!

アキラと一緒に、
なるべく真ん中行ってろ!! 」



戸惑うアキラとリルカは
とりあえず言われたまま
部屋の中央へと移動した






「 …やはり何か

ノストラダムス機関とは
別の物が動いてますね

――― 気配が、邪悪だ… 」




「 …予想はついてんのか 」





「 ―― さあ

" 貴婦人 "を欲しいのは
世界中どこも同じなんですよ


…私利私欲に満ち満ちた
国家予算レベルの私財を持つ一族
怪しい団体…



古くは"彼女"を巡って、
彼女を守ろうとするノストラダムス機関と
長い長い戦争まで起きたんです


だから、
それらの者達とも協定を結んだ 」




「 …そんなクソ面倒臭い状態なら
そこから外れて単独、
こんな馬鹿な真似する奴いるのか 」




「 …シリアス展開は
あまり好みではないですが


抜け駆けしたい何処かの傘下企業が
動いた可能性が一番高いです…



―― ミクロユニとかね 」





「 ―――… なあ 」




「 はい 何でしょう 」






「 …ウチの会社の表向き、
一般的な概要は知ってる


ヒト細胞の研究、廃棄物のバイオ分解…
様々な、医療薬品の開発



俺は、印刷物の発色インク開発

それの売り込みをずっとしてたから



――― ミクロユニってのは

一体何なんだ…? 」






< 72 / 123 >

この作品をシェア

pagetop